石坂浩二(1941 – )
俳優業のみならず、作家、司会者やクイズ番組の解答者など多方面で活躍。
画家としても知られ、自らの作品の展覧会を度々開催することもある。
歎異抄をたたえる人々15 石坂浩二
俳優・石坂浩二
古典文学の名著『歎異抄』に記された内容が初めてアニメ映画となって登場しました。
その映画で親鸞聖人役を務めた石坂浩二が『歎異抄』について、インタビューを受けた時のコメントが朝日新聞2019(令和元年)年5月21日朝刊に掲載されています。
こんなにコンパクトで、重みのある本は、めったにない。読んでみたら、絶対、おもしろいと思う。
(石坂浩二)
『歎異抄』は、決して、宗教書ではなく、日本で最初に綴られた哲学書だと思っています。人生で、繰り返し読みたい本です。読むたびに、ひっかかるところが変わっていきます。おもしろいだけでなく、ものすごい驚きのある本です。
漂流する時に、そばに、『歎異抄』がポンと置いてあっても、決して邪魔にならないですからね。
(石坂浩二)
石坂浩二が「ものすごい驚きがある」、と言っているように、『歎異抄』には、逆説的なことがあちこちに記されています。そこには、重みのある驚くような方向性が示されています。
それで、漂流してもしなくても、人生に迷い、漂流しているようなとき、誰も飽きることのない生きた人生書として、何百年も読み継がれているのでしょう。
では『歎異抄』には何が説かれているのでしょうか?